土に還る木森づくりの会の活動について

          

 

  

     

 

 

「土に還る木森づくりの会」の今年の活動について       令和元年12月28日

 

                   特定非営利活動法人

 

                    土に還る木森づくりの会

 

 

 

当NPOは来年8月で設立20周年を迎え、現在御殿場市を拠点として森づくり活動、間伐材・林地残材を活用した木工教室や木工製品の開発・製作等の活動を行っています。

 

昨年は静岡県の推薦により全国育樹祭にて国土緑化推進機構様の「ふれあい森林づくり会長賞」を受賞しました。

これは間伐材・林地残材の有効活用が評価されたものと思っています。

 

 

 

 

これらを活用した木工製品(屋外用テーブルセット等)は県内外より注文があり、出荷累計台数は400台を超え、低価格と品質面でお客様より高い評価を得ています。

 

今年はとりわけ、昨年ご注文頂いた(株)リコー様の「間伐材・林地残材を活用した什器」やYMCA東山荘様の「遊歩道設置工事」、「受水槽遮蔽板設置工事」

国立中央青少年交流の家様の「研修館富士への通路拡幅工事」や「環境整備」「ウッドチップ補充工事」等の物件があり、年初より多忙を極めましたが会員の皆様のご協力により予定通り完了いたしました。

県外(大阪、岩手、愛知、群馬、兵庫等)からも注文を頂きお客様の仕様により、間伐材・林地残材を活用した木工製品を納入しました。

 

これらの受注はホームページ(土に還る木で検索)を開設し、注文を頂いております。

又、販売の収益は子供たちの木工教室の財源や社会貢献事業に活用しました。間伐材・林地残材を活用した木工製品の製作に関しては、工作機械の一層の充実を図ってきましたが、現在では製材機、手押しカンナ盤、超仕上げ機、バンドソー、昇降盤、グランドサンダー、スライド丸鋸等を備えてあり、

 

工作機械を扱う上での、安全対策や設備の維持管理についての講習会も行っています。

 

 

 

地域コミュニティーとして公民館祭り等の地区行事にも積極的に参加し、フェイスブックで日程・内容等について情報発信しています。

体験教室の森づくり活動、木工教室は地元をはじめ、県内外の小・中・高生から一般の皆さんにご参加頂いており、参加人数も昨年の実績で年間4,000名を超えています。

 

本年は静岡銀行地方創生部様主催の(株)リコー様で開催された御殿場市で初めての「キッズアカデミ-」にも参加しました。

 

さらに今年開所60周年を迎えた国立中央青少年交流の家で「小さな親切」運動静岡県本部が主催する施設内整備を静岡銀行様の協力により実施しました。参加者は静岡銀行様の取引先である岳南建設様や大東建託様、ガールスカウトの皆さん57名が参加され、作業後は見違えるように整備され、職員のみなさまからは感謝のお言葉をいただきました。

 

森づくり活動は御殿場市内にある当NPOの活動の拠点である「再生の森」で広葉樹の森への樹種転換を行っています。この「再生の森」は平成23年より個人の所有林を20年間の無償契約で借り、市民参加型の森づくり活動を行っております。

 

一般市民をはじめ、中学生や高校生の生徒が参加して「ふるさとの森づくり」を目指し、杉・檜を伐倒し植栽したイロハモミジ、クヌギ、コナラ等の広葉樹は今では見上げるほど大きく成長し、自然の森らしくなってきました。

 

                      再生の森(水土野)と植栽風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後は市内企業様においても、御殿場市水土野(キリンディステイラリー様の裏)にある「再生の森」で企業の環境保全活動の一環として森づくり活動に是非、ご参加をお待ちしております。この活動には、企業名の入った看板や植栽場所の提供、苗木、支柱、植栽用具は当NPOで用意いたします。

 

 

 

現在標高750メートルに位置する、富士山の麓にある「国立中央青少年交流の家」では国土緑化推進機構様のご支援により「子ども達の未来の森づくり事業」として子どもたちによる樹種転換等の森づくり活動や環境整備として施設内に動物のオブジェ(14種類)を制作し、子どもたちのウォークラリーの人気のターゲットとなっています。

 

今年度は自然復元を目指し、「国立中央青少年交流の家」の敷地内に設置作業中の「ビオトープ」設置に協力を行っています。「ビオトープ」計画は常葉大学の名誉教授、山田辰美名誉教授の監修で野生小動物、野鳥、水性生物(ホトケドジョウやモリアオガエル、アカガエル等)が住み、富士山の植生に適した希少植物(フタバアオイ、ツリブネ草等)、フジアザミ等の郷土種等を立体花壇に植栽し、自然の復元を図り、年間約20万人が訪れる青少年に生きた教材として、提供できる施設とし計画しています。12月、現在、設置予定地(根上園)の松、雑木伐採を終え、令和2年1月より池周辺の工事や立体花壇に着手する予定で、来年9月までに第一期工事の完了を目指して作業を行ないます。        

 

      

 

 

 

今年もJICA森林研修団の皆さんが11月上旬に御殿場に来訪され、初日は当NPOの工房で木工研修を行い、材料は間伐材を活用し、テーブル組立、真竹を材料とした火叩き棒を制作しました。テーブルセット組立では電動工具を使用して組立作業を行ない、写真にあるテーブルセットを見事に組立しました。又、山火事等に使用する延焼防止の火叩き棒はジョフカの長縄氏の指導により、制作実習を行いました。

 

2日目は天気も快晴で、富士山のローケーションの素晴らしい「国立中央青少年交流の家」で「森林研修」を行いました。午前中の講演では当NPOの活動状況、環境問題等を講演後、全員がフォトスタンドづくりにチャレンジしました。午後からは森林研修として広葉樹の植栽や研修生全員がチェンソーによる伐倒・玉切作業を研修しました。

 

 

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 写真はテーブル組立てと火叩き棒

 

 

 

裾野市にある「不二聖心女子学院」では環境授業として、持続可能な環境教育を平成24年より実施しています。当NPOでは「共生の森」での森づくり活動への協力と「木工品アイディアコンテスト」では生徒がデザインした図面にもとづき、当NPOの会員が作品を製作しています。

 

このコンテストは今年で3年目を迎え、会員が今年は製作した台数は13台で、同校の生徒に大変喜ばれており、このコンテストの内容は全国的にも注目され、独立行政法人の教職員支援機構の実践事例としてホームページに掲載され、地元マスコミでも紹介されています。

 

 

 

自然保護の啓発事業として平成25年より発刊を始めた「富士山麓の自然」シリーズは今年で7刊目となり、小・中・高生をはじめ、県内外の読者の皆様に愛読して頂いております。今年の「富士山麓の自然7」は御殿場市まちづくり協議会のご支援により発刊いたしました。

 

富士山麓には標高差、地形、地質、気象等の違いなどに起因し、多様な生物が存在し、絶滅危惧種・希少動植物の生物が数多く生息しています。

 

第1号~4号は北駿(御殿場・裾野・小山)、

 

第5号~6号は「富士山北麓の生物多様性」を紹介しました。

 

今回の「富士山麓の自然7」は「富士山麓全体の生物多様性」を紹介し、御殿場市内でも見られる県民鳥の「サンコウチョウ」、この鳥は日本野鳥の会東富士支部の菅代表により御殿場市内の水土野で生息が確認されています。「ホトケドジョウ」も絶滅危惧種に指定されていますが御殿場市内では鮎沢、竃、杉名沢で生息が確認されています。

 

尚、この「富士山麓の自然」シリーズは地元の小・中学校には各市町の教育委員会を通じ、公立図書館(静岡県立中央図書館他)にも無償で配布をしています。小中学生から一般の方まで、「富士山麓における自然保護と生物多様性」の教材や啓発書として幅広く利用されています。

 

 

 

以上、当NPOの活動をご紹介しましたが、今後の環境問題の取組みとして、「パリ協定」を各国が真剣に対策しない限り、産業革命前の二酸化炭素の濃度280ppmが今世紀末には大幅に増加し、550ppmまで上昇すると言われています。

 

近年の世界的な気象変動は二酸化炭素の濃度と相関関係にあり、今世紀末には産業革命前より地球の平均気温は6°近く上昇すると予想されるとの説もあります。二酸化炭素の削減に各国が取り組まない限り、地球規模の気象変動は一層進み、今世紀末に地球は深刻な事態となると思われます。

 

スウェーデンの女子高生グレタ・トゥーベリさんが国連気候行動サミットで演説されたように、二酸化炭素の排出削減に繋がる活動が、次の世代の子供たちのためにも急務と思われます。

 

私たちは森づくりを通し、環境問題に微力ながら取組み、富士山麓の自然の保護と生物多様性について少しでも寄与するような活動に、今後も努力したいと思います。

 

 

 

                                 以上

 

     

 

                

 

           趣向と目的

 

 

富士山麓の風倒木や間伐材と開発のために伐採された木や廃材などを材料にして、体験教室参加者が自分で植木鉢を作り、広葉樹の苗木やどんぐりを根付ける。

そして苗木が大きく育ってきたら鉢ごと土に還すことで

“親の木が子供の木を育てる資源循環型”の森づくりを行ないます。

 

子供たちや都会に住む人など、希望する人であれば“誰でも参加できる市民参加型”で緑化を推進し、自然環境の保全と里地里山の再生を目指すとともに、子供たちなどへの環境教育・社会教育と緑豊なまちづくりを推進します。



この森づくり活動の進め方の経験とノウハウを蓄積して情報発信を行ない、国の内外に広めていくことを目的とします。

          

                 

 

           活動の沿革

 

 

平成8年     富士山麓の風倒木を使った

        植木鉢(土に還る木)製作体験教室を開始

 

平成12年    特定非営利活動法人 

        土に還る木・森づくりの会設立

 

平成19年    間伐材活用プロジェクト発足 

         キリン富士山麓水源の森づくり活動参加

 

平成20~22年 「富士山と木の博物館」 

         国立中央青少年交流の家にて開催 

 

平成23年    水土野「再生の森」「学校林活用事業」

        等の森づくり活動

        緑の募金事業

         「森づくり自然学校・御殿場」開始

 

平成24年    不二聖心女子学院「共生の森」

        森づくり活動の支援

         森づくり功労者として県知事賞受賞

 

平成25年    静岡県コミュニティーづくり推進協議会 

         優秀賞受賞  

 

平成26年    国立中央青少年交流の家

         「ふるさとの森再生事業」開始

 

平成30年    国立中央青少年交流の家

         「子ども達の未来の森づくり事業」開始

        国土緑化推進機構「会長賞」受賞

                    (全国で4団体)

          

                 

 

           目 標

 

  

1   誰でも参加できる森づくり 

     ・・希望すれば、どなたでも参加できます 

 

2   参加者すべての人の協働と協創の森づくり

     ・・参加者全員が協働して作業を行い、

       創意工夫を発揮できる創造性溢れる

       森づくりを行います

 

3   森づくりは人づくり

     ・・学校の週5日制に対応し、

       子供たちに環境と自然体験学習の場を提供

 

4   森づくりにシニア・パワーを生かします

     ・・中高年齢者楽しく活躍できる場を提供 

 

5   森づくりは街づくり

         ・・活動を通じてコミュニティーづくりを推進し、

       まちづくりと地域の発展に寄与します。

 

6   森づくりは夢づくり 

     ・・50年・100年先を見通した

       想像力に富んだ森づくり活動を行い、

       美しく豊かな森を

       次代を担う子供たち子孫に残すことを

       目指します